唾液不足になると臭う?唾液を出して口臭を予防しよう
口臭ケアで最初に思いつく、ミントタブレットやマウスウォッシュでは口臭が悪化することがあります。
それは口臭と深い関係がある「唾液」を不足させてしまうことがあるから。
この記事では、口臭ケアに失敗しないように唾液と口臭の関係を解説していきます。
唾液が多いと口臭は少ない
生理的口臭の原因となるのは口内の細菌が増えてしまうことです。
口内細菌は常在菌として、タンパク質を分解する働きなどがあります。
全ての細菌を無くせばいいものではないのですが、細菌が増えすぎてしまうと、
口内のバランスが崩れて、口臭が強くなってしまいます。
その口内細菌のバランスを取っているのが、唾液です。
寝起きの口臭が強くなっている、口がネバネバしていると感じたことがある方は多いと思います。それは寝ているときの唾液の分泌が少なくなるためです。
唾液は口内の自浄作用があり、ふえすぎた口内細菌を流してくれる働きも持っているんです。
川の流れと同じく、唾液を増やすことが大切
唾液自体は実は、無臭です。
唾液に細菌が発生させた悪臭ガスが溶け込んでいるので、臭いが発生します。
流れが弱い汚れた川は臭いが強くなり、水を増やして流れを早くすることで臭いは少なくなります。
それと同じく、口内の水分量(唾液量)を増やしてあげることで、口内の環境がよくなり口臭も抑えられます。
唾液を増やして口臭を抑制しましょう
唾液を増やす方法を紹介していきます。
よく噛んで食事をする
唾液が増えるタイミングのひとつに食事があります。
噛むことで口回りの筋肉が刺激され、唾液が増えます。
ガムをかむことでも、唾液が分泌されます。
唾液腺のマッサージ・舌の体操
あごの周りには唾液分泌に関わる線があります。
耳下腺や顎下腺、舌下線などです。
唾液不足を感じたら、こうしたあご周りの唾液線を刺激するマッサージをすることでじわっと唾液をだすことをサポートできます。
また、舌を大きく動かすことでも唾液線が刺激されて唾液がでやすくなります。
舌先を歯茎にあて、口のなかでぐるっと回すように舌を動かしてあげましょう。
水分補給をこまめにおこなう
唾液の成分の99%は水分です。身体のなかの水分が不足すると、唾液の自然に分泌量が減ってしまいます。利尿作用があるコーヒーやお茶ではなく、水分摂取はお水を飲むことをオススメします。必要な水分量は個人差がありますが目安として1日、1L〜1.5Lを目指して小まめにお水を飲みましょう。
ストレスや緊張状態を解消
身体のコントロールを行う自律神経は、唾液の分泌量も調整しています。
交感神経が優位で、身体が緊張状態のときには唾液はへり、少しねばついた唾液になります。
これが長く続くと、口臭が強くなってしまうのでできるだけリラックスできる時間を持つようにするといいでしょう。
ストレスの原因を探って、少しずつ解消していきましょう。
服用しているお薬の副作用の場合も
お薬の副作用で、唾液分泌量が減ることもあります。
病院に相談してお薬を変えてもらえることありますので、一度確認してみましょう。
お薬を自分の判断でやめるなどは絶対に行わないようにしましょう。
唾液が増えても解消されない場合は?
唾液は増えたけど、口臭が改善されない場合は、虫歯や歯周病などの病的口臭の可能性があります。
歯科医院に相談して、早期に治療を始めることが大切です。
適切なケアと、唾液分泌を意識して口臭を改善しよう
歯磨きや歯間ブラシ、定期的な歯科検診などの基本的なケアも重要ですが、唾液の自浄作用をサポートすることでも口臭を抑えることができます。
唾液を増やす方法は手軽にできることが多いので、ぜひチャレンジしてみてください。